土木学会会長との対談が書籍に

2年前に行った土木学会会長との対談が『インフラ再考—解像度を上げて出会うインクルーシブな事例』という本に収められ、出版されました。以下はその「巻頭言」の一部ですが、「土木」を「文化」「芸術」に置き換えても、意味が通じるように思います。

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批判を恐れずに言えば、これまでわれわれ、土木に携わる技術者・研究者は、土木というものを極めて狭義に捉え、自らの活動の正義を主張してきた側面があったのではないだろうか。わらわれはこれほど立派なこと、すなわち「インフラを整備し、日本の経済成長を支え、人々の暮らしを豊かにしてきた」にもかかわらず、なぜ理解されないのか—そうした思いを抱いてきたのも事実である。(略)インフラとは本来、パブリックな空間であり、それを利用するのは不特定多数の、多様な人々である。その前提に、これまでどれだけ真摯に向き合ってきたのかが、いま改めて問われているように思われる。

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というわけで、私の対談も、最初はどうなることかヒヤヒヤしていましたが、芸術の歴史や文化政策の話をすると、それが土木にもあてはまるという展開になり、意外にも共通点がたくさん出てきました。

インクルージョンと公共政策・事業に興味のある方には、とても興味深い内容の本だと思います。

本の詳細

https://note.com/jsce/n/n3f36e0498a4e

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https://www.amazon.co.jp/dp/4810611426

中村美亜 研究室 Mia Nakamura's Lab

九州大学大学院芸術工学研究院 中村美亜研究室のウェブサイトです。文化政策、アートマネジメント、アートとケア、アートベースリサーチなどの研究を行っています。これらの分野の大学院修士・博士課程の学生を募集しています。