新刊のお知らせです!この2年間、寿命を縮めながら(?)翻訳した『芸術文化の価値とは何か—個人や社会にもたらす変化とその評価 』が10月5日に発売されます。Amazonでは予約注文が始まっています。
イギリスで行われた大規模学際研究プロジェクトの成果報告なのですが、日本の多くの人にもぜひ読んでもらいたいという一心で翻訳しました。気軽に読める内容ではありませんが、とってもお勧めです!
以下、帯文(編集者が書いてくれました)。
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「なぜ芸術文化は必要なのか」「芸術文化がもたらす効果はどのように捉えられるのか」という問いに取り組んだイギリスの政府機関AHRC(芸術・人文学研究会議)〈文化的価値プロジェクト〉報告書(2018)の邦訳である。この研究は、実証的・科学的研究を扱っていながら、歴史的・哲学的に深い洞察に満ちており、国際的な反響を呼んだ。本書はブラジル、チェコ版に続く邦訳。
本書の試みの主要目標の第一は「文化的価値を形づくるさまざまな構成要素を明らかにすること」。そして第二にはこれらの「要素を評価するために用いる方法論とそのエビデンスを検討し、新たな方法論を開発する」というもの。特に「個人の内省」(自分自身や自分の人生についての理解を深めること、他者に対する共感を高めること、人間の経験や文化の多様性を理解すること等)と「変化の状況の生成」(コミュニティ・社会・経済レベルへの波及)に焦点があてられ、「体験」「生態系」「方法論」の3点をつないで、芸術文化の価値を包括的に論じる。
経済的インパクト、客観的エビデンス、学際的な戦略的研究を網羅、日本の旧来の研究と一線を画す研究者必読の成果である。
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発売されたら、改めて告知します。出版記念企画も計画中です。
目次などの詳細はリンク先をご覧ください。
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